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妄想シアター番外編
兄くんの災難 (キス編)
作者 たこつぼ
「お、こんな時間まで千影は起きているのか」
部屋にまだ灯りがついているのに気付きチョット覗いて見ると、千影が机の上で居眠りしていた。
「まったくしょうがないな、風邪引くぞ」
「ふふふふふ………兄くん、そうかそうか…やっとその気になってくれたか…」
「え?え??ええ???いやいや俺はなんにも……」
「………………」
「な、なんだ寝言かよ…」
僕の可愛いお姫様は良い(?)夢を見ているようだ。
このまま風邪でもひかれたらたまらない、しょうがないのでベットまで抱えていってやることにした。
「おいしょっと」
昔は人形みたいに軽かった千影も今じゃしっかり女の子の重さになっている。
実際服の上からではよく分からないが出るとこは結構出てたりする。
「あ、生意気にルージュなんてひいてる…」
千影を抱きかかえながら覗きこんでみる。
千影の小さな唇には深紅のルージュが塗られていた。
(そう言えば千影の顔を近くでゆっくり見るのは久しぶりだよな)
「ハハハ、なんか千影もこういうの付けると色っぽく見えるから不思議だ…」
一際真っ赤なルージュに真っ白な肌が引立ててられとても良く似合っているのがそういうことに疎い僕にも良く分かった。
自分をいましめるようためからかうように呟いてみたが、理性の警告を無視して紅い唇に体が引き込まれていく。
(キスしても今なら気付かれないよな………………)
ぼんやりとそんな事を考える、だんだんと千影の顔が近づいてくる……。 20センチ、15センチ、10センチ、7センチ……
「…っは、何を考えてるんだ俺は!!」
あと5センチの所で正気に戻った……、その瞬間強烈な自己嫌悪と安堵が同時に僕を襲った。
危ないとこだったあと少しで兄として、いや人としてやってはいけない事をしてしまうところだった…。
「兄くん?」
「どわぐらしゃぱーー!!」
目の前にはパッチリ目を開けた千影の顔が目の前にあった…。
「お、おはよう、ち、千影ちゃん、べ、別に俺はキスしようとしてたわけじゃ…」
「……兄くん……今……キスしよう……としたの……?」
「どわーーー大墓穴………、じゃなくてだねあのなんだその…」
「……流石だね……兄くん、私の気持ち……ちゃんと判っていてくれる……なんて…」
「うーんそうそう千影の顔にごみが…、っていまなんて…」
「……私の気持ち……ちゃんと判ってくれるなんてと言ったんだよ…」
「え?それって……」
「…こう言う事だよ…」
千影が唇を重ねてきた……、不意を付かれた僕はなすすべもなく唇を奪われてしまった。
千影の唇は柔らかくて甘かった…。
「……ずっと……ずっと……言おうと思ってたんだけど……言えなかったんだ…」
「千影……お前……」
「……命を落とす危険のある……実験に付き合ってくれなんて…」
「へ?」
その瞬間視界が真っ白になり体の感覚が無くなった、
どさっ
何かが倒れる音がした。
「……さすがだね……アスプの……この量で…の効…」
(またこのパターンか…(TT))
真っ白になった視界の向こうで死んだはずのばあちゃんが手を振っていた。
終わり……
数日後
「千影毎度毎度実験台にされるのは置いといて、アレは洒落にならんかったぞ…」
「……悪かったね……兄くん………まさかあの量で……あそこまでの効果が……出るとは思わなかったから、フフフ……まったく嬉しい誤算と言う奴だよ…」
「嬉しいって………………、おかげでこっちは死ぬところだったんだぞ、舟ばあちゃんと再会しちまったじゃねえか。」
「……だから……こうして蘇生させて……あげたんじゃないか……」
「そういうことを言ってるんじゃ……って、え゛?蘇生ってどおいういみかな????」
「………ふふふ……兄くんはおかしなを訊くなあ……蘇生は…蘇生だよ……」
「いやそうじゃなくて…、えーと蘇生って事は……死んだの……僕?」
「……うーん……死んだのか?と訊かれても……死ぬということを定義付けはとても難しいからね……でも取り敢えず、心臓は止まってたかな…」
「…………………………」
「……おかげで……今回はちょっと大変だったよ…」
「…た、大変って、ど、どんなふうに…?」
「…どんなふうって…」
回想開始
「ザオラ○!!」
兄くんは生き返った。
回想終了
「……こんな……風にかな……」
「……ちょ、ちょっと待て…、なんでザオ○ルなんだ…、成功率は何%だったんだ?」
「………………………、勿論100%に決まってるじゃないか……」
「今の間はなんだ!、今の間は!!」
「……まったく……兄くんは疑り深いな…」
「『……まったく……』、じゃない!!!!」
「……ねえ兄くん……本当に本当の事が知りたいの…?」
「え?本当にって勿論…」
「……世の中には……聞かない方が良い事だってある……という事が……まだ判ってないみたいだね……」
「う、そう言われると…」
「……絶対に……後悔しない…?」
「う、うーーん……………やっぱしやめ…」
「……しょうがない……そこまで言うなら…」
「あ、だからやっぱり止め…」
「…まず成功率は………」
「止めてーーーー!!!」
その後俺は自分がゾンビになったりスライムになったりする夢にうなされる填めになった。
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後書き
このストーリーはカウボーイビバップのロブスターの話とか創竜伝11とかナチュラル2のDuoモードとかと同じ扱い-本編とは全く関係有りません-と言う事で……
感想ご意見下さると嬉しいです。
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gath@hamal.freemail.ne.jp
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