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Unlucky  Day

作・雷帝紳士さん


  さわやかな朝・・・
  鳥はさえずり、窓からは朝日がさんさんと降り注ぐ・・・
  そんな朝だが、俺は気分が悪かった。
  別に風邪を引いてはいない。
  体調は良い。
  だが、気分が悪い。
  その原因は、一通のメールだった。
  俺は、朝起きると携帯のメールをチェックするのを日課にしている。
  今朝もメールをチェックすると、あるはあるは十数件。
  友達のメールからサークルの活動予定、"夜、お前ら何やってんだ”と思える物まである。
  その内に、問題のメールは有った。

  >今日は、不幸な一日になる気を付けろ<

  一文だけのメールだった。
 (誰が、こんな悪戯をしたんだ・・・?)
  俺は、このメールを削除してから食堂に向かった。

 「おはようございます、にいさま」
 「おはよう白雪、今日も早いんだね」
  食堂に行くと、いつもの様に白雪が居た。
  彼女は、いつもみんなより早く起きて朝食の準備をしている。
 「にいさま、今朝は何になさいますか?」
 「そうだね、熱いコーヒーでも貰おうかな」
  それを聞くと白雪は、パタパタとキッチンに走って行く。
  しばらくして、白雪がお盆にポットとカップを乗せてやって来た。
 「にいさま、コーヒーが入り・・・きゃっ」
  白雪が転んだ。
  お盆に乗っていたポットは、美しい弧を描いて俺の方に飛んでくる。

  バシャッーーーー

 「あっち〜〜〜」
  頭の上から、あつあつのコーヒーが降り注いだ。
 「キャーーーーーにいさま、姫すぐにタオルをお持ちしますわ」
  白雪は大急ぎでタオルを取りに向かった。
  おれは湯気の上がる上着を脱ぎながら今朝のメールの文面を思い出していた。
 (まさか・・・な)

  それは、本当だった。
  この後も、俺は不幸に見舞われた。
  大学に行くために道を歩いていれば、鳩から爆撃を受け
  弁当を食べようとすれば入って無いし、仕方なく売店でパンを買おうとすると財布を無くしてしまった。
  極み付けは、図書室で本を探していた時に本棚が倒れてきたことだった。

 (俺は、どうすれば良いんだ。)
  千影に魔除けを作ってもらいたいが、今は友達と温泉旅行に行っていて家に居ない。
  俺がボロボロの体を引きずって家に帰った時には、すっかり日が暮れてしまった。
 「ただい・・ま・・」
  玄関を開けた。
 「アニキ! 危ない!」
  俺が顔を上げた瞬間、頭に赤い丸い物を付けたのが見事なラリアットを俺にくらわせた。
 「ぐえっ!」
  俺はその場から吹っ飛び、門を突き破り、お向かいさんの塀に激突して止まった。
 「アニキ、ごめん! 急にメカ鈴凛が暴走しちゃって、アニキ大丈夫だよね?」
  鈴凛が大急ぎで駆け寄って来た。
 「だいじょうぶ・・・じゃない・・・」
  気絶・・・・・

 「う〜〜〜ん」
  気が付くと、俺は自室のベットに横たわっていた。
  上半身を起こして、周りを見回す。
 (異常なし・・・)
  時計に目をやると“23:00”を示している。
   俺は再びベットに身を委ねため息をついた。
 「ふ〜〜」
 (あと少し・・あと少しで終わる)
  額に手をやり俺は肩の力を抜いた。
  パラパラ・・・
 (なんか、鼻がムズムズしてきたな)
 「ハッ・・・ハックション・・・」
  その瞬間、ベットの上の天井に鈍い音と共に大きな亀裂が走った。
  ”崩れる・・・”しかし時は、それを意識化するだけの時間を与えてはくれなかった。

  ガラガラガラ〜〜〜〜
 「うわーーーーー!」
 「キャーーーーー!」

  天井が崩れる音・・・
  少女の悲鳴・・・
  次の瞬間、俺は瓦礫に埋っていた。

  トン・・・

  何かが、瓦礫の上から飛び降りる音・・
 
 「お兄様!・・大丈夫!?・・・お兄様!・・・」


  なんか遠くから咲耶の声が聞こえる・・・



 (明日の朝日・・・拝めるかな・・・?)

  再び闇の中へ・・・・・

  少し時間を戻して、中継先のカメラにつなぐ。

  月明かりの下、千影は露天風呂に入っていた。
 (兄くん・・・大丈夫だったかな?・・・・)
  警告のメールを出しておいたが、やはり不安だった。
  不安を紛らわすために千影は、空を見上げる。
  そこには、満天の星空が広がっていた。


 〜終わり〜


あとがき どーも、ども、雷帝紳士と言う駄文書きの中の駄文書きです。 自分の文才の無さを思い知った作品に成りました。 でも、これからも頑張りますんで、よろしくお願いします。

雷帝紳士様への感想はこちら masakuni@f2.dion.ne.jp back top next