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鞠絵の誘惑
〜鞠絵BDSS〜

作 雄一さん


「負けていられませんわ!!」
鞠絵は台所に入ると床にある取っ手を引っ張る。
「・・・白雪ちゃんや千影姉上さまに負けられないわ・・」
そういうと中から赤い瓶を取り出す。
兄が週に一回楽しみにしている高級赤ワインである。
鞠絵は周りを見回し、こっそりとその瓶を取り出しいそいそと台所を出て行く。
「これで準備は整いましたわ・・・」

 


「はあ・・なんかこの主人公に同情するなぁ・・」
悠はアニメを見ながら感想を漏らした。
内容は高校受験に失敗し育てのじいやまでいなくなってしまい途方にくれている所に黒服の男が現れ、高校進学を告げると主人公をある場所に連れて行く。そこには主人公の妹と名乗る女の子が十二人もおり彼女達との生活が始まる・・・といった内容のアニメであった。
・・・・どこぞやで聞いたような内容だ。
「兄上様・・・」
「ん?鞠絵?」
呼ばれて悠は後ろを振り返る。そこにはメガネを掛けていない鞠絵が立っていた。
「どうした?体の調子が悪いのか?」
「いいえ・・・ちょっと・・・お手伝いして欲しいことがあるんですが」
「ん?いいぞ・・・」
悠は立ち上がると鞠絵の部屋に向かう。
「で何を・・・が!!」
ごん!!
「きゅう〜」
ドアを開けて中に入ろうとした時、後頭部にものすごい衝撃を受けそのまま意識を失った。
後ろでは厚い百科事典を持った鞠絵が笑みを浮かべながら立っていた。鞠絵は悠を自分の部屋に入れると厳重に鍵をかける。そしてカーテンを閉めて、ベッドの下から登山用のロープを取り出す。

 


「ん・・・あ・・頭いてぇ・・・なんだ?」
意識が戻った悠は殴られた個所をさすろうとした・・・が・・・
「あり?」
手が動かない・・・首を動かして腕を見るとベッドに自分の手が縛られてあるのが見えた。
足も縛られていて身動きが取れない。
「・・・咲耶か?それとも・・・春歌・・いやいや・・意表をついて可憐か?花穂か?」
「どれも違いますわ・・」
「へ?」
「兄上様・・・」
「・・・鞠絵?」
「うふふふ・・・ついにこのときが来たのですね」
「あの・・・事情が良く飲み込めないんですけど」
鞠絵は何も言わずに服を脱ぎ始める。
「・・・そういうことですか・・」
悠はすぐに事情を飲み込んだ。
「しかし・・・BDSSがみんな誘惑シリーズなんて安易過ぎないか?」
「そういうことは作者に直接言ってくれませんか・」
「・・・いい遠慮しておく」
「さあ・・・兄上様・・・」
「さあ・・・ってあのねぇ」
「うふふふふふ」
そして最後の一枚が床に落ちる。そこには生まれたままの姿をした鞠絵が・・・
「生まれたまま・・?って全部脱いだんですか!!白雪や千影はなんか着ていたけど」
「うふふふふ・・・二人のように私はためらいはありませんわ」
鞠絵はそういうと机の上に置いてあるワインの瓶を取る。そして栓を抜きラッパ飲みをはじめる。どうやら景気つけに飲むために持ち出したようだ。
「・・それって俺の・・・今度から鍵つけようかな?」
「っかぁ・・うふふふふふ・・さあ・・兄上様・・夫婦の契りをはじめましょう」
「いや〜鞠絵には早いんじゃないか?それに何するかわかってるのか?」
「ええ・・・契りでしょう・・」
「だからその契りを・・・」
「本で研究しましたから・・・」
「・・・・・官能小説ね・・・」
最近鞠絵がリビングで本を読まずに自分の部屋で読んでると思えばこういうのを読んでいたからなのね。
「じゃあさあ・・・これほどいてくれない?」
「だ〜めぇ・・・」
「へ?もしかして酔ってる?」
「はい・・・さあ夫婦の契りを・・・」
「いやだめ・・マジで・・・」
抵抗するがただ体をよじるだけ・・・何の意味もなくズボンが脱がされる。そして鞠絵はワインを口に含むと悠に口移しで飲ませ、自分もワインを飲む。それを何度か交互に繰り返す。
そしてカラのボトルが床に落ちる頃・・・悠の頭はボーとしてきた。
「んぐ!!・・・鞠絵・・・」
「兄上様・・・私・・兄上様の子供が欲しいのぉ・・」
暗闇の中うっすらと見える鞠絵の姿・・その姿はものすごく妖艶で・・縛られてなかったら押し倒してしまいそうなほどだった。
「・・・・」
「さあ・・・兄上様・・・」
「鞠絵・・やめなさい!!」
「あに・・上様・・・・」
「鞠絵?おい!!鞠絵!!」
急に鞠絵の体の力が抜けるとそのまま悠の体の上に倒れこむ。
一瞬、悠は何かの病気かと思ったが規則正しい寝息を聞き一安心をする。
・・・なんかあっけない気がするが。


その後、咲耶が・・・・お約束どおり鼻血の海で縛られたまま気を失っている悠と全裸でぐっすり寝ている鞠絵を発見した。


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yuuiti53@hotmail.com
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