|
前 戻る 次 |
春歌の誘惑
〜春歌BDSS〜
作 雄一さん
その夜、悠はバイトで遅くなると妹達に電話をかけた。
「帰るの深夜になるからみんな先に寝てなさい」
妹達は兄の言葉に従い、いつもどおりに眠りについた・・・。
約一名を除いて・・・・
彼女の名は・・・春歌・・。
「ふふふふ・・チャンスですわ」
春歌は台所から持ってきた日本酒とカップをテーブルの上に置く。
なぜかテーブルのすぐ横には蒲団と枕二つ、そしてティッシュ。
「今日こそは兄君様と契りを・」
着てる着物もいつものとは違う物を着ている。
「ふふふ・・・兄君様・・はやくお戻りになって・・・」
「ただいま〜ってみんな寝てるか・・」
兄は妹達を起こさないようにそっとドアを開け、家の中に入る。
ゆっくりドアを閉めて、靴を脱ごうとした時、急に明かりがついた。
「お帰りなさいませ、兄君様」
「のわ!!春歌!起きてたのか」
「はい、妻であるワタクシが先に寝るわけには参りませんので」
「妻って・・・まあいいや・・待っててくれたのは嬉しいけど・・・春歌も早く寝なさい」
「その前に・・」
「ん?」
「晩酌の準備が整ってますが・・・いかかがなさいます?」
「・・・・うーん・・ちょっとだけもらおうかな?」
春歌は兄をリビングに案内し、用意しておいた日本酒をカップに注ぎ込む。
「さあどうぞ」
「じゃあ・・」
兄はカップに注がれた日本酒を一口飲んでみる・・・。
「うまい!!バイトの後の一杯・・・きくなぁ・・」
「お代わりはどういたします?」
「いただこう」
春歌は兄が差し出すカップに次々と酒を注いでいく。
兄もまたどんどん酒を胃に流し込んでいく。
杯を重ねるごとに酒のペースが速くなってくる。
やがて一升瓶の日本酒が半分になったころ・・・
「ふぃ・・・なんかいい気分になってきた・・」
「大丈夫ですか?」
兄の目はすっかり酔っ払いの目に変わっていた。気持ち良さそうに春歌に寄り添っている。
きっと咲耶がこの光景を見ればそこは修羅場と化すだろう。そんな事お構いなしに兄は春歌にべっとりと寄り添う。
「うん・・あれ?なんか・・・春歌がいつもより綺麗に見える・・」
「まあ・・・兄君様ったらお上手なんだから」
「冗談じゃないって・・・ほんとだよ・・・」
「そんなこといったって・・何もでませんわ」
「うう・・・なあ・・春歌・・」
「はい・・・きゃあ!!」
突然、兄の目が酔っ払いの目から真面目な目に変わった。そして春歌を抱き寄せる。突然のことに戸惑う春歌。兄はそのまま春歌の唇を奪う。
「あ・・・兄君様?」
「春歌・・俺・・春歌が欲しい・・・」
「え?」
「咲耶よりも・・お前が好きだ!!」
「そ・・そんな・・いきなりそんなこといわれても・・」
「うるさい!!」
兄は春歌を抱き上げると蒲団の方に移動する・・・そして何を考えたのか蒲団の上に立たせると帯に手をかけ・・・
「そ〜れ!!」
「あ〜れ〜」
くるくるくるくるくるくるくるくるくる・・・以下省略・・・・
どさ!!
帯を解かれた春歌はそのまま蒲団の上に倒れこむ。
すかさず兄は春歌を逃がさないようにその上に覆い被さる。春歌は必死に抵抗するが兄はそれをかわし、残りの着物に手をかける。
「だめです・・兄君様・・こんなこと・・」
「こんなこと?本当はこうなることを望んでいたんだろ!!」
「そ・・そんなこと・・・」
「じゃあなんで蒲団が敷いてあるんだ?」
「そ・・それは・・・」
「本当はこうなりたかったんだろ・・いくぞ」
「やめてください・・兄君様・・こういう事は裏で・・・」
「むにゃ・・だめです・・そんなところ・・」
「おねえたま、春歌おねえたま・・・」
「春歌、起きろ春歌」
「・・・だめです・・兄君様・・でも・・ワタクシ・・・兄君様のためなら」
「起きろ!!」
「はっ・・・あ・・兄君様・・」
ソファーから起き上がると目の前には兄と雛子の姿が。
「なにやってるんだよ春歌・・もう朝だぞ」
「春歌おねえたま・・・変・・」
「へ?」
春歌は周りを見てみる・・・窓からは太陽の光が差し込みすずめが鳴いている。
次に時計を確認する・・・七時・・・・。
明らかに朝だった。
「あ・・・」
「何やってるんだ春歌?」
「まさか・・これって夢オチ?」
「は?」
兄は「訳わからん」という表情をする。
どうやら春歌は兄を待っている間に寝ていたようで・・・。
「そ・・・そんな・・」
春歌の誘惑・・・これにて終り・・。
雄一さんへの感想はこちら
yuuiti53@hotmail.com
前 戻る 次