千影とデート
作 雄一さん
今日は珍しく千影が出かけようといってきた。
「・・・行こうか・・・兄くん・・」
「ああ・・・」
珍しいのはそれだけではなかった、いつもはまとめている髪を解いてるし、いつも着ている黒いワンピースではなく、白いワンピースだった。しかも顔には少し化粧が施されてある。その姿は町を歩いていて男達が振り向くほど綺麗だった。ナンパしてくる男達を吹き飛ばしながら俺たちは腕を組んでデートをした。
「・・・・兄くん・・私・・・これ欲しい」
服を手に取り、気に入ったのか千影がねだってくる。
お金がないわけでもないので俺はその服を買ってやることにした。
「兄くん・・・ここでお昼にしようか・・」
人気のイタリア料理のレストランで食事をする。
食事を終え、外に出る。
「・・兄くん・・・私あれが欲しい」
千影が指差した方向にはUFOキャッチャーがあった、千影が欲しいといった人形はかなり難しいところにあったが何とか取ることに成功する。
「・・・ありがとう・・・大切にするよ」
それからカラオケボックスに行って歌ったり(意外なことに千影は演歌が得意らしい)映画(ホラーじゃなくてラブロマンス)を見たりした。そして日が暮れる頃、俺たちは噴水のある公園で一休みしていた。
「なあ千影・・」
「・・・なに?」
「今日は変だぞ・・・いつもなら変な実験とかするのにさ・・・」
「・・・・・」
「今日はなんか・・・普通にデートだし・・どうしたんだ?」
俺は疑問に思っていたことを千影にぶつけてみた。すると千影は顔を赤らめてうつむくと
「私も・・・普通の女の子だから・・・」
といって俺に寄り添ってくる。
「・・咲耶くんたちに・・・負けたくないから」
そんな千影が愛しくなり思わず抱きしめてしまう。一瞬妹達の怒る顔が浮かぶが今は気にしないことにした。
「・・・好きだよ・・兄くん・・」
千影が俺の頬を両手で抑えキスをする。
たまには千影とこういうデートも悪くないな・・・。
あとがき
いつもとは違う千影とのデートを書いてみました。
本当は千影どんな歌を歌うのかな。
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