デパート大決戦(後編)
作 雄一さん
鈴凛の買い物・・・・・
「アニキ!!このメモリー欲しい!!」
「おい・・・それでもう十五個目だぞ・・」
お約束どおり、鈴凛はパソコン売り場でメモリーの特売品を買いあさっていた。
他にも、HD、MOドライブ、スキャナー、プリンター、ターミナルアダプタなどなど・・
もう勘弁してくれよ・・重いし・・・
「これぐらいかな?」
「ああ・・そうしてくれ・・これ以上買われたら・・」
やっと終わりか・・・・やっと解放・・・
「よし!!次いこう!!アニキ」
「へ?」
「次はメカ鈴凛の新しいパーツ!!アニキ、援助よろしくね」
カードの残高大丈夫かな・・・・
千影の買い物・・・・
「ってなんでデパートにこんな店があるんだ?」
千影の案内で来た売り場・・・このデパートこんなものも売っていたのか・・。
魔道書やホルマリン漬けにされている怪しい生き物、変な臭いがする薬・・いかにも魔法屋といった感じの品揃えだ。
「兄くん・・・これを持って・・」
次々に千影から品物が渡される。
マンドラゴラの根や魔晶石、護符に、聖水、こうもりの羽、トカゲの尻尾、干し首(!!)
いや本当にいろいろ揃ってるな・・・この剣なんか悪霊払いに使うとか・・
壁に飾られている剣を一本手にとって見る。
「あ・・・兄くん・・その剣呪われてるから・・・」
「ひょええええええええええ!!」
気がつけば剣から触手が伸びて俺を取り込もうとしていた。
春歌の買い物・・・・
「まあ獣の槍がこんなに安く・・・」
どて!!
け・・獣の槍?
何故そんなものがデパートに・・・しかも特売品で・・・
それ・・・扱えるのか?
「こっちには荒鷹が・・」
ずどべし!!
あ・・・荒鷹って・・・
まさか霊子○冑なんか無いよな?
どうなってるんだこのデパート・・
「こっこれは・・・斬鉄剣・・・」
ずどべしごりゃりゃてべんぼらん!!(ものすごく転んだ音)
「ざ・・・斬鉄剣?」
「すばらしいですわ・・・早速試し切りを・・」
「おいおいおいおい!!」
それから一時間、暴走する春歌とそれを止める俺の姿があった。
四葉の買い物・・・
「兄チャマ!!これお願いデス」
「ああ・・・」
四葉から厚底ブーツを受け取る。
へえ・・・四葉もこんな靴はくんだ・・・
意外だな・・・結構四葉ってコギャルなんだ。
「兄チャマ、これも」
ん?かつら?金髪のかつらだ・・。
結構四葉っておしゃれなのか?
「ええっと・・・あとこれとこれとこれ」
付けまつげに、リボン、めがね、付け髭・・・へ?付け髭?
他にも・・・鼻めがね?はげのかつら?
「四葉・・これどうするんだ?」
「兄チャマをチェキするための道具デス!!あとは・・」
・・・・変装道具か・・・変装した四葉・・見てみたい気が・・・
亞里亞の買い物・・・
「はぁあああ・・・・(うっとり)」
「はああああああ・・(げんなり)」
お菓子売り場・・・亞里亞は顔をうっとりさせてお菓子を見ている。
俺はその量を見てげんなりする。
なんちゅう量のお菓子だ・・・お煎餅から、クッキー、ケーキ、チョコレート、ポテトチップに和菓子・・・その山に群がる蟻ならぬ女達・・・。
「兄や・・・・亞里亞・・あの山全部欲しい・・・」
「・・・・・・・」
言うと思った・・・こんなに全部買えるかってんだ・・・。
「兄や・・・ダメ?」
「・・・・100回歯医者さんに行く勇気があるならいいよ・・」
「・・・くすん・・・歯医者さん嫌い・・」
それでも亞里亞はもの欲しそうにお菓子の山を見る。
結局、山ほどとはいかないが亞里亞が満足する程度のお菓子を買った。
戦いが終わり・・・・
「今日はいい買い物したね・・」
「うん・・今日はお兄ちゃまにいっぱい苗木買ってもらっちゃった」
「へへへボク欲しかったんだ新しいボード」
「これを使って今夜はお兄様を誘惑よ・・」
「えへへへへ・・これがあればおにいたまのおくさんになれるね」
「はああ・・私・・満足ですわ・・帰ったら早速読まなくては・・」
「にいさま、姫今日買った食材で新しいメニューにチャレンジしてみますの」
「へへへ、これでメカ鈴凛パワーアップできるよ」
「ふ・・・今夜の儀式はうまく行きそうだ・・・」
「これで兄君様を襲う輩を退治して見せますわ」
「明日から兄チャマをより詳しくチェキデス」
「亞里亞・・・もうぐるぐるです・・」
「これで当分食糧不足やみんなのわがままは無いだろう」
俺たちは買った・・ていうか誰に?
まあいいや・・・
夕日に照らされ、俺たちは家路についた。
品物で山積みになった商品の乗ったリアカーを引っ張りながら・・。
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yuuiti53@hotmail.com
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