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いつかはいなくなってしまう・・・・ 離れたくない、ずっと一緒にいたい・・・ だから私は決心しました。 その言葉を言うことを・・・ たとえそれがタブーであっても・・・・ 可憐は兄を待っていた。今日はお兄ちゃんの日、2ヶ月に1度しかない日。日々Eメールや電話で話すのとは違う。本物の兄に会えるのだ。 「遅いな・・・早くこないかなお兄ちゃん・・・」 腕時計を見て今か今かと兄の来る時を待つ。 「おーい可憐!!」 今か今かと待つ可憐の後ろで聞きなれた声が聞こえた。 「あ、お兄ちゃん!!こっちこっち!!」 人ごみの中をかき分けて走ってくる兄の姿があった。可憐の顔が幸せに包まれる。 「ごめん遅れた」 「ううんそんな事ないよ、ねえお兄ちゃん今日はどこ行くの?」 「そうだな・・・・水族館にでも行くか」 「うん、じゃあ早く行こう」 可憐は兄の手を取ると一緒に歩き始める。兄は恥ずかしそうにしていたがやがて「諦めた」という感じで歩き始めた。 「うわー大きい・・・」 水槽を泳ぐマンボウを見て可憐は目を丸くした。 「本当だ・・・」 「食べられるのかな?」 「食べられるんだろ・・・」 「嘘」 「だって魚だろ」 「うーんでも・・・」 「でもこの顔を見ると食欲うせちゃうな・・」 「うふふ、そうだね。」 そんなほほえましい会話を交わしながら次の水槽に向かう、その姿はまるで身長差の恋人のようだった。休日で混んでいるかと思えば、そんな様子はなかった。お陰でゆっくりと魚達を見ることができる。 「次はなに見る?」 「ねえねえペンギン見に行こうよ。」 「そうだな」 可憐に手を引っ張られペンギンの水槽へと向かう。 「あっかわいい、ねえねえ見て餌食べてるよ」 「本当だ・・・もう昼か・・・可憐なんか食いに行くか」 「うん」 「じゃああそこのレストランで食事でもするか」 可憐と兄はレストランに入り、席にすわり注文を済ます。その時兄の携帯がなった。 「ん?可憐ちょっとごめんな」 「うん、早く戻ってきてね」 兄は立ち上がるとレストランの外に出て携帯に出る。何か誤っている様子だった。しきりに頭を下げている。はたから見れば上司に謝っているサラリーマンにも見える。やがて電話を切った兄が戻ってくる。 「誰から?」 「ん?いやたいした電話じゃないよ・・」 「なんかあったの?」 「大丈夫だよ、それに今日は1日中可憐と付き合うって行ったじゃないか、心配するなよ」 「わかった。」 やがて料理が運ばれてきて食事が始まる。食事を済ませ、再び水族館の中をめぐる。大きな水槽で魚の群れを見たり、ジンベイサメに驚いたり、イルカのショウを見たりした。ふれあいコーナーではうにのとげに触ったりヒトデを触ったりした。やがて1通りに見終わり水族館の外に出た時には既に外は赤い夕日に包まれていた。 「これからどうする?」 「あのね・・・海に行きたの・・・ダメ?」 「ん?いいよ」 水族館の近くには海がある。そこは絶好のデートスポットでありとても夕日の綺麗な所でもあった。可憐たちが着いたころには夕日が海に沈もうとした時だった。他のカップルが幸せそうにしている中、彼らは人気のないところで夕日を見た。 「綺麗だね・・・」 「ああ・・・」 こんな光景を兄と一緒に見れたのが嬉しかったのか可憐の表情は幸せに満ち溢れていた。その反面、兄は少し寂しげな表情をして夕日を眺めていた。 「お兄ちゃん?」 「ん?なんだい?」 「お兄ちゃんは進路とか考えてるの?」 「ああ、可憐は?」 「私はまだ・・・」 「そうか・・・・まだ時間はあるんだからゆっくり考えた方がいいよ」 その後もしばらく雑談を交わしていたが、しばらく二人の間に沈黙が支配する。夕日が地平線に吸い込まれるころ可憐がゆっくり口を開いた。 「・・・ねえ、聞いていいかな?お兄ちゃん・・」 「ん?」 「お兄ちゃんって彼女とかいるの?」 「へ?なに言うんだよ突然」 可憐の突然の質問に戸惑う兄。 「いないよそんなの・・なんでそんな事聞くんだ?」 「だって・・・私と一緒にいる時間が長いから・・」 「・・・・だって約束したもんな・・こうやって2ヶ月に一度会う事・・・」 「それだけ?」 「ああ、それに・・・」 「それに?」 「・・・なんでもない」 「ねえもう一つ聞いていい?」 「なんだ?」 「私のことどう思ってる?」 「へ?」 「私ね・・・お兄ちゃんのことが好き・・・・」 「え・・・っと俺も好きだよ・・・」 兄は思わず答える。 「その好きじゃないの・・・私お兄ちゃんのことが好き・・・兄妹としてじゃなくて」 「・・・・可憐・・・ふざけるなよ・・・」 「ふざけてないよ・・・本気だもん・・」 「可憐・・・」 「今日決心してきたんだ・・・お兄ちゃんに告白するって・・・」 「・・・ダメだよ・・俺たちは・・・」 「兄妹・・・でしょうわかってる・・でも・・もう限界だよ・・。」 可憐の表情は本気だった。真っ直ぐな瞳で兄を見つめる。 「いつも電話で話したりしてるけど・・・時々不安になるの・・・いつこの電話が途切れちゃうんだろうって・・・いつ私からお兄ちゃんが離れてしまうんだろうって。そう考えたら胸がきゅんって痛くなったの。お兄ちゃんのことを考えるたびにこうなるの・・」 「可憐・・・」 兄は可憐の告白を聞いていた。いつも一緒にいた妹、何をするにも一緒だった妹、自分を慕ってくれた妹・・・、そんな彼女に抱いてしまった禁断の感情・・・・そして今妹が一人の少女として自分に思いをぶつけてくる。彼の心はゆれていた。心の中に押し込めていた感情が滝のように流れてくる。 「ごめん・・・その気持ちは嬉しいけど・・・」 兄の言葉を静かに受け止める可憐・・・、その瞳からは涙が流れる。まるで失恋の痛みに耐えるように。その時だった、兄は意を決したように可憐の肩をつかみ、唇ゐ重ねる。 「え・・・?」 突然のことで戸惑う可憐、その顔は夕日と同じくらいに真っ赤になっていた。 「その気持ちは嬉しいけど・・・その言葉は俺から言いたかったな・・・」 「お兄ちゃん・・・」 「ごめん・・・俺・・・兄失格だ・・、ずっと兄妹でいたいと思っていたのに・・本心じゃ可憐とずっといたいって思ってた。一人占めしたいって思っていた・・・」 「お兄ちゃん・・・・」 「学校で何度か他の女の人から告白されたことがあったけどみんな断ったんだ・・・、俺には好きな人が・・・大事にしたい人がいるって。」 「大事にしたい人・・・」 「いつか言おうと思ったけど・・・さき越されちゃったな・・・・。なあ可憐、改めて俺から言わせてくれないか・・・」 「うん・・いいよ・・・」 「俺・・・可憐のことが好きだ妹じゃなく・・・一人の女性として」 「私も好きだよ・・・お兄ちゃんのこと・・一人の男として。」 可憐の言葉が終ると同時に彼は彼女を抱きしめていた。強く、そして優しく。 「なあ、可憐・・・ちょっと俺のわがまま聞いてくれるか?」 「うん・・・いいよ」 「もう一度キスしたい・・・いいか?」 「うん」 もう一度兄と可憐はキスをする。 「これからも嫌と言うくらいにキスするからな・・」 「うん・・お兄ちゃんになら何度されてもかまわない・・・」 「可憐・・・愛してる・・」 「私も愛してる」 はじめてシスプリのSS書いてみました。 最近シスプリの存在を知ったんですが・・・ いやーはまってしまいました(笑) やっぱいいな可憐ちゃん・・・
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