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アンジェのキス
〜亞里亞〜

作 雄一さん


私の名は陣内春奈、年は内緒、いま私はあるお屋敷のホームメイドとして働いている。
お屋敷には私の雇い主の愛娘「亞里亞」さまと亞里亞さまの叔父に当たる「孝光」さまが暮らしている。亞里亞さまのご両親は・・・お母様は彼女が生まれてからお亡くなりになられており、お父様「正光」さまは数年前に病気でお亡くなりになられています。
そんな事にもめげず亞里亞様は元気に振舞っています。
しかし・・・その裏では黒い陰謀が渦巻いているのです。
この家は財界でも五本の指に入る財閥で、現在は孝光様が管理なされておりますが、相続権は亞里亞さまにあります、故に亞里亞さまには心無いお誘いが毎日のように続いています。私はそれを極秘裏に始末する・・・私のもうひとつのお役目・・・それは亞里亞様をお守りすることにあります。しかし・・・親戚の冷たい視線は亞里亞様を容赦なく照らし続けています。そこで私は・・・弟の「祐輝」に助けを求めたのです。亞里亞さまには祐輝のことを「兄」として会わせました、はじめはおどおどした亞里亞様でも・・・次第に祐輝に心を開いていったのです。
「はい、今日のお勉強はこの辺で、お疲れ様です」
「じいや・・・兄やどこ?」
「兄やさまならお庭の手入れをなさっていますよ、いってもかまいませんが・・・・ドレスを汚さぬように」
「はぁい」
亞里亞さまはドレスの裾を掴むと、一目散に部屋を出て行く。私はその後姿を見送ると後片付けを始める・・
やがて窓の外から亞里亞さまの笑い声と、祐輝の笑い声が聞こえてくる。こんな笑い声・・・何年ぶりに聞いたかしら?
「きゃあっ!!!」
『どた!!!』
って・・・注意した傍からドレスを汚さないでほしいわ・・・まったく。
それにしても・・・平和よねぇ、祐輝効果が強かったかしら、最近何の事件もおきないわ。
こんな日がいつまでも続けばいいけど・・・そう、私の存在がいらなくなるように・・。
「姉貴っ!!!!大変だ!!!!!!!!!!」
祐輝の叫び声が・・・平和な日常を破壊した・・・








「はぁ・・・・はぁ・・・」
「無理して・・・こんなに弱ってるじゃないか・・・」
ベットの上で亞里亞さまが弱々しい呼吸を繰り返している、いったいどうしてこんなことに・・・
祐輝は何度もタオルを濡らしては亞里亞さまの額に乗せる、でもそれは焼け石に水。
前々から亞里亞さまのお体の調子が優れないと聞いてはいたけど、こんなに酷くなっていたなんて。
以前かかりつけの医師に診断してもらったが、軽い風邪としか診断してくれなかった。
私もそれで安心して・・・亞里亞さまに風邪薬を与え、暖かくして寝てもらうようにしていたが、でもこの症状は・・・風邪とはなにか違う。
「兄・・・や・・・」
「ああ、ここにいるよ」
「お花・・見・・たいの・・」
「元気になってからな、今はゆっくり寝るんだ・・。」
祐輝はそう言い聞かせ亞里亞さまの額にキスをする、亞里亞さまは安心した表情をするとそのまま目を閉じる。しかし・・依然と亞里亞さまは苦しそうな呼吸を繰り返している。さっき診察に来た屈託の医師の話でも、ただの風邪か、ストレス、過労という診断しか下さなかった。私達は医学を学んでいるわけではないので何も言い返すことができないけど、何かが違う、亞里亞さまの体は病気ではない・・・まったく違ったものが蝕んでるのではないか。
「姉貴・・・やばいんじゃないか?」
祐輝が心配そうに亞里亞を見つめる、亞里亞さまと出会ってから祐輝は亞里亞さまを本当の妹のようにかわいがってきた、その少女が今原因不明の病に臥せっているのだ、考えられることは一つだけ・・・
「敵さんも・・・事を急いでいるわけね・・」
「それは姉貴の管轄だ・・・俺はあくまでも亞里亞の世話係だからな」
「わかってるわよ・・・」
この症状が病からくるものではないと仮定して、考えられるのは毒物、何らかの過程を経て亞里亞さまの体内に毒が入った。水道水、お菓子、空調、食事、毒を盛る機会は何度もある。
とりあえず、夕食までには心当たりを調べてみよう、あらかた片付けたはずなのに・・・







夕食の時間・・・亞里亞さまが少し体調がよくなったので祐輝、私と一緒に夕食をとることになった。
もちろん、食事に関しても最大の注意を払っている、毎日私が作っているし、食材だって毒物の検査をしてから使っている。
「はむはむはむはむはむはむ」
「亞里亞さま、もっとゆっくりお食べくださいな」
「はむはむはむはむはむはむはむ」
「亞里亞さま・・・」
「はむはむはむはむはむはむはむ」
「聞いちゃいねぇ・・」
食欲のほうもいつもどおり、メニューに関しても私が自ら考え、食材を選び、調理をしている。
今日のメニューも亞里亞さまの好きな料理と嫌いな料理を絶妙なバランスでお出ししている。
こうすることによって亞里亞さまの好き嫌いを直そうと考えているのだが、効果の方はあまりないようね。
食事も進み、いよいよデザートの時間になった、デザートに関しては、信頼の置けるパティシエに作ってもらっている、そしてたまに孝光様がお作りになられることも。今日は前者のようである、顔見知りのパティシエがデザートをワゴンに乗せて運んでくる。
「わぁ・・・」
亞里亞さまは目をキラキラさせて、デザートのケーキを見つめる、そしてフォークを手に取り、ゆっくりと味わいながら食べ始めた。私達もデザートを頂く、私達は亞里亞さまと違うケーキを頂くことにする。
「はぁ・・・」
「幸せそうだな亞里亞」
「うん・・・あ・・兄やのケーキも美味しそう・・・」
「じゃあ少し分けてやるよ、その代わり亞里亞のも一口頂戴」
「うん」
なんとほほえましい光景だか、まるで本当の兄妹のよう、もし私がいなくなっても祐輝にすべて押し付ければ問題ないみたいね。私は私で・・・いまア○ガ○で戦っている悠の元へ・・・・
「あむ・・・ん?」
「兄や?」
「ん・・ああ・・美味しいね・・・・姉貴・・」
「何よ、私の事はほっといて亞里亞さまとラブラブしてなさい」
「そうじゃなくて・・・ちょっときて」
祐輝はそういうと私を食堂の外に引っ張り出す、手には亞里亞さまのケーキが・・
「ちょっと祐輝、私達は姉弟なのよ・・こんな・・・」
「をい、・・・このケーキ・・なんか漢方薬くさいというか・・薬の味がする・・」
「え?」
祐輝は何かと舌がいい、ちょっとした味の違いでも見破る・・・その祐輝が亞里亞さまのケーキの異常を感じた、わたしもひと口食べてみる・・・・・・・確かに、ケーキの甘さとは別に何か別の味がする。
もしコレが亞里亞さまの病の原因なら・・・犯人はパティシエ・・・いいえ、あの人は私の友人でそんな金で買収されるような人じゃない、とにかく・・あの人にあって事の真相を突き止めないと。






「これ・・・調味料じゃないわよね・・・」
調理場の端っこに忘れ去られたかのようにおいてあった瓶を見つけた、私が調理場に入ったときには友人はすでに帰宅してしまったらしく誰もいなかった、そこで私は調理場を調べてみたけど・・・どうも気になる瓶が棚の端っこに、ラベルも着いていない、中身はただの白い粉で・・・
「化学調味料でもなさそうね・・・なんでこんな瓶がここに・・・」
私はその瓶をハンカチに包み持ち上げようとした・・・その時
『かちゃ』
「そこまでだ、ミス陣内」
「・・・あちゃ・・」
やられちゃった、平和ボケしていたとはいえ・・・こうも簡単に後ろを取られるなんて・・
「そのまま・・・話を聞いていただこうか」
「ええ、どうぞ・・」
男か拳銃を私の頭につきつけたまま静かに語りだした。
「貴女はすばらしい女性だ、ミス陣内、我々の計画を簡単に看破してくれた、貴女のその頭と腕に敬意を評しよう」
どうやら今までのことはすべてどこかの誰かさんの計画・・ということは・・・
「我々っていうことは・・・「組織」ね・・・あなた、確か財閥を専門に扱う組織があったはずだわ、で・・・彼女はどうしたの?あの子が貴方達に買収させられるとは思えないけど・・・」
「ノーコメントだ、さて・・・これからの貴女の予定だが、これから表にある車に乗っていただき、ある荷物を運んでもらう」
金属がこすれる音がして私の足元に何かが落ちる、それはこの屋敷で使っている自家用車のキーだった。
「積荷は何かしら?」
「ニトログリセリンさ・・時限装置付のね、それをあの世へ持っていってもらいたい」
「私を始末しても・・警察が証拠を掴むんじゃない?」
「甘く見ないでもらいたいな・・・警察なんぞ、私の意のままに操れる」
「なるほど・・でも腑に落ちないわね・・手っ取り早く財産を手に入れたいならその車に亞里亞さまを乗せればいいのに・・」
「依頼人のご要望でね・・・この仕事が終われば、財産の半分を頂ける、もっとも・・もう半分は後で頂くがね」
「・・・・孝光様・・」
「それもノーコメントだ、さて・・時間だ・・・車へと参ろうか・・・ミス陣内」
「その前に・・・私の事を教えて差し上げましょうか?」
「ふん、聞く必要もないだろ・・・これから死に逝く者の・・」
「私の本業は傭兵なの・・・そして課せられた任務は・・亞里亞さまの命をお守りすること!!!はぁっ!!!!」
私は床をけって、男に体当たりを食らわせる、不意を食らった男はタックルをもろに受け体制を崩す。
「うぉっ!!」
「せやぁっ!!!」
「ぐぉっ」
続けて回し蹴りを食らわす、男は食器棚に背中を激しく叩きつけ、そのまま床にずり落ちる。
「・・・お・・・思い出した・・・陣内・・春奈・・・「微笑みの羅刹」・・・」
「ご名答、というか・・あなた弱すぎ、仲間がいるんでしょ、さっさと呼んできなさい!!!」
「ぐ・・ふ・・ふざけやがって!!!!!」
男は拳銃を拾い上げ、私に標準を向けると引き金を引く、『どんっ!!』という鈍い爆発音とともに弾丸が発射される。弾丸を余裕で交わし男の拳銃を蹴り飛ばし、かかと落としをもろに食らわせる。
『ごきゅっ!!』
鈍い音とともに男は床にひれ伏す、手加減はしたから死にはしないはず・・・意識が戻るかどうかは保障できないけど。
「組織か・・・厄介ね・・・意外と・・・根が深いのかしら・・・さてと・・後始末しなきゃ・・」







「じいや・・・行っちゃうの?」
「ええ、ごめんなさい・・」
あれから組織について詳しく調べた・・・かなり巨大な組織らしい、このまま放置してしていたら亞里亞さまの命も狙われ続ける。元から絶たねば、というわけで私は組織の膝元である某国に向かうことにした。
幸い、毒の種類も特定でき、解毒剤の投与も早かったので、亞里亞さまは元の健康体に戻ることができた、後遺症もなく、今後の生活において何の支障も無い。
孝光様は・・・あの事件の後、行方をくらましてしまった・・・おそらく逃亡・・いや、組織に消されたのだろう、今は役員が財閥を運営してるが・・・いつ乗っ取りをかれられるかわからない、乗っ取りをかけられる前に、こちらから仕掛ける、おそらく・・・・生還出来る可能性は・・少ない。
「姉貴、気をつけてな」
「あんたこそ、亞里亞さまを守るのよ」
「ああ」
「何なら襲っちゃってもいいわよ、どうせ両思いなんだから」
「何言ってるんだか・・」
「ふふ・・・じゃあ行くわね・・亞里亞さま、待っててくださいね」
「・・あのネ・・・じいや・・」
「はい?」
亞里亞さまは私の元に寄ると一生懸命に背を伸ばし・・・・
『ちゅ・・』
私のほほにキスをする・・・
「必ず・・戻ってきてね・・」
「はい、必ず・・」

必ず生きて、そして・・・戻ってきます。
待っててください・・亞里亞さま







あとがき(暴走中です)


春奈:主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よ主役よぉっ!!!!私が主役よぉっ!!!!どうよ妹達!!私が主役なのよ、もう私の時代が来たのよぉっ!!!

悠:だぁぁぁぁぁぁドやかましい!!!!!!!

『げすっ!!!!!!』

『ぼきゃっ!!!』

『ごきゅっ!!!』

『ざっくざっくっ!!!』

『ぽいっ!!』

 

悠:ふう・・・ということ悠です
祐輝:あ・・祐輝です・・・あの・・・なんかすごい音と火曜サスペンスちっくな音が聞こえたような・・
悠:気にしない、どうせ死人だから・・・
祐輝:いいんですかそれで(汗)
悠:いいのいいの、それにしても・・・作者遅すぎ・・・
祐輝:リンクミスが無いように更新を最優先にしてるといってますからねぇ・・・
悠:言い訳だろ・・・ったく、亞里亞ちゃんに失礼だぞ
祐輝:それに・・・ほとんど出番なかったですねぇ・・・僕も・・・なんかひどいです・・
悠:なんで俺が「遥かなるア○ガ○」しなきゃいけねぇんだよ、くそぉ、最近影薄いなぁ・・
祐輝:僕も・・・BDSSだけじゃなくて普通のSSでも出番ほしいです・・・
春奈:ゆーうー・・・ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
悠:やーれやれ・・・

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁっ!!!!!!!!!』

祐輝:悠さん・・・何もそこまで・・・コイビトなんでしょ・・彼女
悠:ふん、で・・・・のこすは「超純愛少女(なのか?)」の咲耶ちゃんと「どじっこ」花穂ちゃんだが・・・
祐輝:アンジェのキスもいよいよラストですねぇ・・次回作考えてるのかな?
悠:作者からぎってきたメモによると・・・・ん?「すばやく寿司を作る方法」?「軍艦の作り方」?「ネタの仕込み方」?
祐輝:それってSSネタじゃないですか・・・
悠:さりげなく自分の仕事をアピールしてるな・・・・あほらし・・・
祐輝:年末はかなり忙しくなると先輩からかなりプレッシャーを掛けられてますからねぇ。
悠:そんなこたぁどうでもいいのよ・・・
祐輝:そうですね・・・来年僕の出番あるかな・・
悠:俺も・・・

春奈:私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!私が主役よぉ!!!

悠:さて・・・この辺で・・・・・

『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリっ!!!!!』

春奈:くぎゃあああああああああああああああああっ!!!

悠:アリーウェデルチっ!!!!!!(さよならだ!!)
祐輝:最後にジョジョちっくなあとがきでごめんなさい(汗

 


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