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花穂の花嫁修業
『目指せナイスバディ』

作者 雄一さん


「はあぁ・・・」
お腹すいたぁ・・・・やっぱり給食減らさなきゃよかったぁ・・。
お腹が減ってもうふらふら・・・でも・・・我慢しなきゃ・・。
今ね花穂、ダイエットしてるの。
最近みんなから「花穂ちゃん最近ふっくらしてきたね」って言われてるの。
はじめはそんなこと無いって思っていたのに・・・鏡を見たらなんかいつもの花穂じゃない感じがしたの。
それで体重計に乗ってみたら・・・・う・・・ぐす・・うく・・・三キロ太っちゃったのぉ!!
こ・・これじゃあぁ・・・お兄ちゃまに見捨てられちゃうよぉ・・・。
「花穂さん!!遅れてるわよ!!」
「ほえ?あ・・御免なさい!!」
またやっちゃった・・・お腹すいて・・力が出ないからチアの練習についていけないよぉ・・。


「どうしたんだ?花穂・・」
「ううん・・なんでもない・・」
はあ・・・せっかくお兄ちゃまと一緒にいるのに・・・お腹の虫が大合唱してる。
何か・・食べようかな?
ううんダメダメ・・・その一口が花穂を丸い風船にしちゃうんだもん。
でも・・・一口ぐらい・・・。
「どした花穂?腹減ってるのか?」
「え・・・そんな事無いよ・・」
本当はおなかぺっこぺこ・・・
「・・・よし、今日は俺がいいところにつれていてあげる」
「いいところ?」
「ああ・・こっちだ」
お兄ちゃま・・どこに行くんだろう・・・。
いつも行く喫茶店やお団子屋さんとは別の道を通ってる・・・
いいところってどこかなぁ・・・
お兄ちゃまがいいところっていってるんだからきっといいところなんだ。
「ほら花穂・・ここだよ」
「ここ・・・?」
ここ・・・新しく出来た喫茶店だぁ・・でもそれならいつもいってる喫茶店の方が・・
「ここにはな、ものすごいパフェがあるんだ」
「パフェ?本当お兄ちゃま?」
「ああ、ほら中に入ろう」
花穂とお兄ちゃまは新しく出来た喫茶店の中にはいったの。
うわ・・結構人が入ってるんだ。
カップルが多い・・・やっぱり花穂たちもカップルに見えるのかな?
うわぁ・・なんか恥ずかしいよぉ・・・。
でも・・なんかドラマのワンシーンみたい。
窓際の席で向かい合ってお茶をするなんて・・・・
「ねえ、ものすごいパフェってなに?」
「超大盛りパフェだよ」
「へ?」
超大盛り・・・・嘘・・・・あ・・・来た・・まさかあれ?
なんかクリームがたっぷりのってる・・・おいしそう・・・
もしかしてこれ・・・花穂一人で食べるの?
「・・・これじゃあ花穂一人は無理か・・」
「絶対に無理だよ・・」
「この前来た時は、うちの後輩の女の子がぺろりとたいたげていたけど・・たしか・・可憐ちゃんだったかな?花穂と同じでお兄ちゃんが好きって噂がある子・・」
「本当?」
信じられない・・・これ一人で食べた子がいるなんて・・・花穂もチャレンジしてみようかな?でも・・体重がぁ・・・どうしようかな・・
「食べるか・・俺も協力するからさ・・」
「うん・・・」
お兄ちゃまも協力してくれるんだから食べられるよね・・・よーし花穂頑張る!!
「いただきまーす」ラ2


「はあ・・・」
凄かったなあ・・・超大盛りパフェ・・・・何とか完食できたよぉ・・・お兄ちゃまも協力してくれたし・・・でも・・・体重が・・・。
くう〜
「はあ・・・」
あれだけ食べたのにまだお腹の虫が鳴いてるよ・・・・花穂本当は食いしん坊さんなのかなぁ・・・。
でも我慢しなきゃ・・・一生懸命にダイエットして三キロやせないと・・。よーし、運動しよっと・・・まずは腹筋から。
「いーち、にーい、さーん・・・・・・・・・」
ふう・・・次は・・・ストレッチ・・
「いーち、にーい、さーん・・・・・・・・・」
ほえ・・・疲れてきちゃった・・・次は背筋・・・
「いーち、にーい、さーん・・・・・・・・・」
・・はぁ・・はぁ・・疲れちゃった・・・・もうだめ・・・
くう〜
「お腹すいたぁ・・・」
あーあ・・・お腹すいたなぁ・・今日の夕ご飯なんだろ・・・脂っこいものは嫌だなぁ・・あっさりしたの食べたいなぁ・・。
「花穂、ご飯よ〜」
「はーい」
お母さん呼んでる、はやく下に行かないと。今度は転ばないように階段下りて・・・
「今日のメニュー何?」
「カレーよ」
カレーかぁ・・・辛いものって結構体にいいんだよ。
前にカレーだけを食べていて100キロから80キロになった人がいるって聞いた事がある。
これならいくら食べても大丈夫だよね。
「今日はちょっと辛いわよ・・・お父さんがお土産で買ってきた有名デパートの辛口カレーですって」
「へえ・・・いただきます」
「いただきまーす」
どんな味なんだろ・・・ぱく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そんなに辛く・・・・・・・・・・のわああああああ!!」
「ほえええええええ、み・・水・・・」
凄く辛い・・・後から来るんだこのカレー・・・。
お兄ちゃまも口から火を吹いてる。
で・・でもこれを食べれば痩せられるんだよね・・・よーし
「はむはむはむはむ・・・お代わり!!」
「良く食えるな・・・花穂・・」
「はいはい・・」
いっぱい食べて、いっぱい痩せてお兄ちゃまに気に入られるような女の子になるんだもん!!
そのことを考えたらこんなの辛いうちに入らないもん。いっぱいいっぱい食べて痩せるんだもん!!
「はひ〜俺もうだめ・・・ごちそう様・・・」
「はむはむはむはむはむはむはむはむ・・・ううううううう・・・はむはむはむはむ」
「・・・よく食うな・・」
「ごちそう様!!・・・ふ〜」
もうお腹いっぱい・・・体が熱いよ・・・汗もいっぱいかいちゃった。
これで少しは痩せたかなぁ・・・


「はぁ・・・はぁ・・・」
お腹すいたぁ・・・・。
あのカレーを食べてから体重を量ってみたけど・・全然痩せてなかった・・・それどころか逆に・・・増えてたの・・・ふえ〜ん・・・。
そうだよね、カレーをいっぱい食べたってすぐに痩せるわけでもないよね。
お母さんが言っていた人だって一ヶ月カレーを食べていてやせたっていってたし・・・。
毎日あのカレーはちょっと。
「はぁ・・お腹すいた・・・」
今日は朝ご飯少ししか食べなかったんだ・・・だからお腹がすいて・・力はいらないんだ・・。
しかも今日は体育で跳び箱があるし・・。
「次、花穂さん」
「はい」
次、花穂の番だ・・・よーし!!
たったったったったったったったったったった!!
どん!!
「きゃあ」

「花穂・・花穂・・」
「ん・・あ・・ああ!!」
「おわ!!」
ビックリしたぁ・・・どうしてお兄ちゃまがここに?
そういえばここ・・どこ?
「保健室だよ、花穂が倒れたって聞いてすぐにこっちに来たんだ」
「倒れた?あ・・そういえば・・」
跳び箱を飛んだとき体の力がいきなり抜けて・・・バランス崩して・・・そのまま・・
「どうしたんだ?最近元気ないけど・・・」
「え・・それは・・」
「朝ご飯だってそんなに食べてないし・・」
「・・・・・・」
「どうしたんだ?」
「あのね・・・花穂・・太っちゃったの」
「へ?」
「・・・三キロぐらい・・・それで一生懸命痩せようと思って・・」
「何だそんなことか・・」
「え?」
「それぐらい太ったぐらいで心配すること無いよ」
「それぐらいって・・」
「花穂は育ち盛りなんだから・・・それに太ったって言われても見た目あんまり変わらないぞ?」
「え?」
「俺はな、ガリガリにやせ細った花穂よりもちょっとふっくらした花穂のほうがいいな」
「本当?」
「まあ、太りすぎってのもやだけど・・」
「お兄ちゃま・・・」
「無理するなよ、花穂は今も可愛いよ」
うれしなぁ・・お兄ちゃまがそんなこと言ってくれるなんて・・それに花穂のこと心配して駆けつけてくれたんだもん。
「よし、帰りにお団子屋さんに寄るか」
「うん!!」


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