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花穂の花嫁修業
『花穂VSドジ』

作者 雄一さん


どて!!
「ううううううう」
「・・・・六回目・・」
「うう〜数えないでよお兄ちゃまぁ・・・」
「ごめんごめん・・・でも今日は良く転ぶなぁ・・・」
あーあ・・お兄ちゃまの言うとおりだ・・・今日は花穂六回も転んだんだよぉ・・・。
それもみんなお兄ちゃまと一緒の時ばかり・・・・。
どうして花穂はこんなにたくさん転ぶんだろ。
こうして足元ちゃんと見て・・・
「花穂、前!!」
「え?」
ごん!!
「ふえーん・・・痛いよぉ・・」
ふえええええん・・今度は電柱に頭ぶつけちゃったぁ・・。
本当に今日はついてないよぉ・・転ばないように足元を見ていたら電柱にぶつかるし、ぶつからないように前を見ていたら転んじゃうし・・。
「大丈夫か?」
「うん・・・あーあもう嫌になっちゃう・・」
「ほら・・立てるか?」
「うん・・・」
「おでこ見せてみろよ・・」
「うん・・・」
ものすごい音がしたからきっとたんこぶが出来ちゃってるかな?きっと大きなたんこぶが出来ちゃってるよぉ
・・そしたら花穂お兄ちゃまに笑われちゃうなぁ・・どうなってるんだろう?
「たんこぶは出来てないようだな・・・ちょっと赤くなってるけど後が残るってほどじゃないか・・」
「本当?」
「ああ・・・」
「よかったぁ・・」
「・・・消毒しておくか・・」
「え?・・・あ・・・」
ちゅ・・・・
「お・・・・お兄ちゃま・・」
「これで大丈夫・・・」
「・・・・うん・・」
は・・恥ずかしいよぉ・・・周りにはあまり人いないけど・・・でも嬉しい・・でもやっぱり恥ずかしいよぉ・・・。
きっと今の花穂の顔・・林檎みたいに真っ赤だよぉ・・。
「やりすぎかな・・・」
「え・・・ううん、そんなことないよお兄ちゃま」
「本当か?」
「本当だよぉ!!花穂とーっても嬉しかった!!」
「いや・・今のは俺が悪かった・・・悪ふざけが過ぎちゃったな・・」
「そんな事ないってばぁ!!だって花穂・・お兄ちゃまのこと大好きだもん!!」
「・・・か・・花穂・・そんな大声で叫ばなくても」
「え・・あ・・・」
やだ・・・花穂・・・そういえばなんか視線が花穂たちに集中してるような気が・・・は・・恥ずかしい!!
「ほら花穂・・行くぞ」
「う・・うん」
花穂たち急いでその場から走り出したの・・・急いでここから逃げないと・・
恥ずかしいよぉ・・ねえお兄ちゃま・・・こんな花穂だけど見捨てないでね。


はあ・・・どうして花穂はドジなんだろう。
最近ドジが治ってきたと思ったのにぃ・・・
チアの練習でも失敗が少なくなって先輩から認められるようになったのに・・
どうしたらドジが直るのかなぁ・・・
うーんうーん・・・・・はあぁ・・・
・・・・わからないなぁ・・・どうしよう・・このままじゃあお兄ちゃまのお嫁さんになれないよぉ・・そんなの嫌だよぉ・・・
「花穂、おやつ食べないのか?」
え?おやつ?もうそんな時間なんだぁ・・・急いで下のリビングに行かなきゃお兄ちゃまが花穂の分まで食べちゃうよぉ・・
「お兄ちゃま!!花穂の分取っておいてね」
「ああ」
急がなくっちゃ・・・・・え?
きゃあああああああああああああ
「花穂!!」
どた!!どた!!ぽふ!!
「いったーい・・」
「あたたたたたた・・大丈夫か花穂?」
「うん・・」
ビックリしたぁ・・・階段踏み外して転げ落ちそうになっちゃった。
もしお兄ちゃまが受け止めてくれなかったら花穂死んじゃってたかも・・。
「いたーい・・」
「大丈夫か?どこか怪我してないか?」
「うん・・・ちょっとお尻が痛いけど・・」
「よかった・・・」
やっぱりこのままじゃあダメだよぉ・・・・早く何とかしてドジを直さなくっちゃ。
でも・・・どうやって?
・・・そういえばお母さんが「花穂ちゃんって落ち着きがないからもう少し落ち着いて行動した方がいいんじゃないの?」って言ってた・・。
そんなに花穂はしゃいでるかな?
考えてみればお兄ちゃまと一緒にいる時によく転んでる・・・歩いてる時だっていつもお兄ちゃまばかり見てるし。
・・・・ドジの原因ってお兄ちゃまなのかなぁ・・
そりゃお兄ちゃまと一緒にいると胸がどきどきして嬉しくなるけど・・
もしかしてお兄ちゃまと離れた方がいいのかなあ、お兄ちゃまのことを忘れた方がいいのかなあ・・そしたら花穂のドジが治るのかなぁ・・・・・
やだ・・そんなのやだ!!花穂ドジでもいいからお兄ちゃまと一緒にいたい!!
見捨てられてもいいからお兄ちゃまと一緒にいたい!!
でも・・・ドジのままはちょっと・・
「どうしたらいいんだろう」
おやつのケーキを食べながら花穂考えてみたの。お兄ちゃまと一緒にいても転ばない方法・・。うーん・・・どうしたらいいかなぁ・・・。
「花穂?どうしたんだ?」
「え?・・・ううんなんでもないよ・・・ただね・・」
「?」
「どうしたらドジが治るかなって・・」
「・・・そんな深刻な問題か?」
「え?」
「深く考えすぎだよ・・」
「そうかなあ・・」
「そうだよ・・・世の中に完璧な人っていないんだから・・・今日はたまたま転ぶ回数が多かっただけだよ」
「う・・ん・・・」
「ドジでもさ・・花穂頑張ってるじゃないか」
「え?」
「チアの練習とかさ・・そういえばこの前、竜崎さんが言ってたよ「花穂さん入部した時からだいぶ上達した」って」
「本当?」
「本当さ・・ドジでも花穂はこんなに頑張ることができるんだから・・・」
「うん・・・」
「少しずつ治していけばいいんだよ・・治るまで俺も協力するよ」
「本当?」
「ああ・・なんならずっと手をつないでやろうか?」
「うーん・・ちょっと恥ずかしいなぁ・・」
そうだよね・・花穂・・一生懸命に練習して先輩に認められるようになったんだもん。ドジだってお兄ちゃまと一緒に少しずつ治せばいいよね・・そしたら・・お兄ちゃまと一緒にいる時間が少し増えるし・・・よーし花穂頑張る!!
「じゃあお兄ちゃま・・これからデパートに出かけよう」
「え?」
「花穂のドジを治すためだよ」
「今すぐかい?」
「うん」
「しょうがないなぁ・・」
「早く早く」
「・・・・」
その後花穂とお兄ちゃまはデパートに買い物に行ったの、もちろんちゃんと手を繋いで。
そのおかげかわからなかったけど花穂一回も転ばなかったよぉ・・
お兄ちゃま、花穂のドジが治るまでこうやって手をつないでね。

次回 花穂の花嫁修業「めざせナイスバディ」に続く。


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y-onozawa@mva.biglobe.ne.jp
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