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花穂の花嫁修業
〜プロローグ〜
作者 雄一さん
「ううううう」
「花穂ぉ・・はやく食べなよ・・」
「早くしないとお昼休み終っちゃうよ」
「う・・・うん」
まいったなぁ・・・今日の給食・・にんじんシチューなんだもん。
花穂にんじん嫌いなの・・・どうしてみんなにんじんをおいしく食べれるのかなぁ・・・。
「私たち・・先に校庭に出てるからね」
「じゃあ行こう」
「うん」
どうしよう・・・早く食べないとお昼休み終っちゃうよ・・・でもにんじんがぁ・・・
ふえーん・・どうしよう・・・。
「どうしたんだ花穂?」
「あ、お兄ちゃま!!」
「またにんじんが食べられないのか?」
「うん・・・」
「よし、じゃあ俺が半分食べてやるから花穂はもう半分、いいね」
「うん、よーし・・・・んぐ・・んぐ・・んぐ・・・」
「食べられたか?」
「ごくん・・・うん食べた」
「よし、じゃあ後半分は俺が食べておいてやるから早く友達のところに行ってきなさい」
「うん」
えへへへへへ・・またお兄ちゃまが花穂のことを助けてくれた、ありがとうお兄ちゃま。
よーし急いで校庭に向かわなきゃ・・・きゃあ!!
どた!!
「大丈夫か?花穂?」
「うん・・えへへへ転んじゃった・・」
今日は散々な日だったなぁ・・・にんじんは出るし、チアの練習も失敗続きだし・・・。
これじゃあお兄ちゃまに見捨てられちゃうよ・・。
せっかくお兄ちゃまが花穂のこと好きだって言ってくれたのに。
このままじゃあお兄ちゃまにふさわしい女性になれないよ。
はあ・・どうしたらお兄ちゃまにふさわしい女性になれるかな?
「花穂、待ったか?」
「あ、お兄ちゃま」
「これからどっか寄るか?」
「うん、花穂ねお菓子屋さんに行きたい!」
「よし、じゃあ行くか」
・・・お兄ちゃまはどんな女性が好みかな・・・・聞いてみたいけど・・なんか怖いな。
でもこのままの花穂じゃダメだもん、ここは勇気を出して聞いてみよう。
「ねえ・・お兄ちゃま?」
「ん?どうした?食べたい物でも決まったか?」
「ううんそうじゃなくて・・・」
「?」
「あのね・・・花穂・・聞きたいことがあるの?」
「なんだい?言っとくけど竜崎さんとはあれからなんもないからな」
「うん・・・あのね・・お兄ちゃまはどんな女性がすきなの」
「何だそんなことか・・・」
「うん・・・」
「花穂みたいな女の子」
「え?」
「いつも頑張っていてちょっとドジな女の子が好きってこと」
「本当?」
「本当さ・・・じゃなきゃ花穂の子と好きになんないよ」
本当にお兄ちゃまそう思ってるのかなぁ・・・・
でもお兄ちゃまが嘘を言ってるとは思えないし・・・。
こんなドジな花穂のことを好きだって言ってくれたんだもん。
もうこんな事を考えるのはやめようっと、
それにこれからお兄ちゃまとデートだもん、楽しまなくちゃ。
「で?何を食べたい?」
「えーとねぇ・・・お団子!!」
「よし・・じゃあお団子を食いに行こう」
それから花穂たちはいきつけのお団子屋さんに入ったの。
ここのお団子おいしいんだよ。
特に草団子がおいしいんだぁ・・・甘いあんこがいっぱいのっていて・・。
そのおかげでお店は毎日満員、空いてる席を探すのも一苦労なんだ。
でも花穂たちは運良く空いてる席を見つけることが出来たんだ。
窓際の席に向かい合って座って可愛い制服を着た店員さんに早速草団子を注文、
早くこないかなぁ・・。
「花穂、お兄ちゃんちょっとトイレ行って来るから。」
「わかった」
お兄ちゃまはトイレにいって今は花穂一人ぼっち・・・早くこないかな・・
あれ?足元になんか落ちてる。
なんだろう・・・雑誌?・・・前座っていた人が忘れたのかな?「ノンノー」って言う雑誌なんだ。
ちょっと見ちゃおう・・・・・
ふーんこういう服がはやりなんだ・・・
なんか凄い髪型の人が写ってる・・・。
あ、このカップルなんかお似合いのカップルだなぁ
こっちのツインテールの髪型をした女の人幸せそう・・・。
うわぁ・・いろんなことが載ってるんだぁ・・。
こんど買ってみようかな?
あ、「男の人の理想の女性像ランキング」だってこれ面白そう。
ええっと高校生に聞いた「理想の女性像」第三位料理の作れる子、第二位家事がこなせる子、第一位優しい子・・ふーんそうなんだぁ、こっちは「付き合いたくない女性ランキング」だって、第三位好き嫌いが激しい子、第二位ドジな子、第一位太ってる子・・・
ええっ!!こっこれって花穂の事だぁ・・・どうしよう・・。
やっぱりこのままじゃあお兄ちゃまに見捨てられちゃう。
「おまたせ花穂・・・どうしたんだ?」
「え?あ・・おかえりお兄ちゃま」
「?」
はぁ・・・良かったぁ・・・どうやら雑誌のことには気がついてないみたい。
どうしようこの雑誌・・・このままここに置いてった方がいいよね。
勝手に持ってちゃったら取りにきた人に悪いし花穂・・泥棒になっちゃうもん。
・・・それにしても付き合いたくない子のランキング・・・花穂にそのまま当てはまるよぉ・・・
好き嫌いは多いし、ドジだし、最近ちょっと太ったみたいだし・・・。
このままだと花穂おブスさんになってお兄ちゃまに見捨てられちゃうよ。
よーしこうなったら一つ一つ直していこう!!好き嫌いをなくして、ドジを直して、やせて、
お兄ちゃまに「大人っぽくなったね花穂」といわれるように努力する!!
そしてお兄ちゃまにふさわしい女性になる!!よーしまずはやせることから・・・
「草団子お待たせしました」
「お、きた」
「わーい」
ごっくん・・・・・・明日からにしようかな?
次回、「花穂の花嫁修業」第一話「花穂対にんじん」お楽しみに。
雄一さんへの感想はこちら
y-onozawa@mva.biglobe.ne.jp
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