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夢の終わり

作者 筆人さん


僕は今、朝が来ないことを願っている。
夢の終わりが近づいている事を知っているからだ。

1人の兄として12人の妹達と居た。

毎日が夢の様な日々だった。
昔から、そして、これからもずっとその状態が続くと思っていた。
だけど、今、夢の様な日々が終わる。

12人の妹達の中の1人を女性として意識した時から、
妹だから好きなのではなく、1人の女性として好きになったその時から、
僕の中にある思いを押さえきれなくなった時から、
兄として立場を放棄したその時から、
昨日の夜に告白した時から、
そして一夜をともにした時から、

兄と妹という関係が終わった。

今の僕のなかには隣で寝ている最愛の人のぬくもりを感じる幸せと
他の11人の妹を裏切ってしまったという後悔の念がある。
僕はもう、今まで通りに妹達に平等に接することができない。
接する自信がない。
今までの様にみんなで暮らす事ができなくなるかもしれない。
僕は1人を選んでしまったのだから。
だけど・・・。
もう、戻ることはできない。

そして、朝が来る。

1人の兄と12人の妹という関係の終わりが、

・・・夢の終わりが来る。






あとがき というか 楽屋裏?

筆人「はい、OKです!」
兄 「ふぅ、なんか疲れた〜」
筆人「お疲れさまでした。可憐ちゃん」
可憐「な、なんかまだドキドキしている」
兄 「ドキドキしているって、可憐の演技は寝ているだけだっただろう」
筆人「寝ているだけって、台詞がなくて楽そうだけどそうでもないんですよ」
兄 「そうなのか?」
可憐「う、うん」
兄 「へ〜」
可憐(本当はお兄ちゃんの隣で一緒に寝ていたからなんだけど)
筆人「それじゃ、次の撮影に入ります」
兄 「なにぃ!? 撮影は終わりじゃないのか!!」
筆人「本当は1回だけにするつもりだったんですけど」
可憐「誰がお兄ちゃんの隣で寝る役をやるか決める時にね」
兄 「じゃんけんで可憐に決まったんだよな?」
筆人「けど、その後にやっぱりやりたいって、皆さんが言いましたから」
兄 「全員分やることにしたのか?」
筆人「はい」
兄 「って、こんな事を後11回!?」
筆人「はい」
兄 「こんな恥ずかしい事を後11回もできるか! 帰る!!」
咲耶「お兄様・・・」
雛子「おにいたま・・・」
兄 「さ、咲耶に雛子?」
雛子「・・・おにいたま(目がうるうるしてきた)」
咲耶「お兄様、私や雛子ちゃんと一緒に演技するのがそんなに嫌なの(怒)」
兄 「い、いや、そんな訳じゃ・・・」
雛子「おにいたま(ついに目元に涙がにじんてきた)」
咲耶「じー(怒った目で兄を見る)」
筆人「じー(冷たい目で兄を見る)」
兄 「わかった! やる! やるとき! やれば! やるよ! やらせてください!!」
筆人「それじゃ、雛子ちゃんバージョンの撮影の準備をします」
雛子「わーい、おにいたまダイダイダーイ好き! くししししし」
筆人(咲耶さん。御協力感謝します。でも、雛子ちゃんを使うとは)
咲耶(勝てば官軍よ。それより次回作は私メインにしてね)
筆人(え?)
咲耶(お兄様とラブラブにしてね☆)
筆人(えっと、・・・努力します)
兄 「ん、なんだ?」
筆人「あ、何でもないです。雛子ちゃんバージョンの撮影に入ります」

かくして、恥ずかしい撮影(兄談)は、まだまだ続くのであった。


−メイン部分よりあとがきの方が長くなった事を反省しつつ完−


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