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 にいさまのお弁当 (前半)

作者 フェルさん


「ふんふふふ〜〜〜〜ん。えっと、そろそろ煮えたかな・・う〜〜んまあこんなかんじですわね。
あとはお塩を少々に醤油とみりんで味を整えてお砂糖で隠し味をしてっと、うん、味もバッチリ
ヒメ特製、5色野菜の煮物のできあがりですの♪」

うふふ。今日もにいさまに持っていくのが今から楽しみですの♪にいさまは一人暮らしだから
きっと毎日の食事が偏っているに違いありませんわ。そんなにいさまの健康を気遣っていつもお弁当を
届ける姫ってなんて立派な妹なんですのっ♪

にいさまも姫がお弁当を持っていくたびににっこりと笑って「毎日お弁当を持ってきてくれてありがとうね。」
って言ってくれて・・・姫、きっとそんなにいさまの喜ぶ顔がを見るとこれ以上ないくらい幸せな気分に
なるんですもの・・・・・それに・・きっと、きっとにいさまは・・・・・・


『白雪、毎日毎日僕のためにお弁当を届けてくれてどうもありがとう。』

『そんな・・にいさま。姫はただにいさまの食生活が偏らないかが心配なだけで・・。』

『僕の健康を気にしてくれるなんて白雪って優しい子だよなぁ。それに、ありきたりの言葉かもしれないけど
 白雪の作るお弁当って本当においしくてなんだか食べてて幸せな気分になれるんだ。』

『に、にいさまぁ〜〜姫、姫、か、感激ですの。姫のほうこそこんな優しいにいさまを持って幸せものです。』

『白雪・・・・この後もずっと僕の食事の面倒を見てくれない・・・かな?』


『え?』


『だからその・・・・・・つまり、僕と・・・えぇい、面倒だ。』


『え・・えええ?に、にいさま・・・』


『白雪・・・・・好きだ・・・・・』


『あぁ〜〜〜〜ん、にいさまぁ〜〜〜〜姫、姫・・まだ心の準備が・・・でもでもにいさまとだったら・・・』

あはぁ〜〜〜〜ん、にいさまぁ〜〜〜〜優しくして・で・す・のっ♪きゃはぁ〜〜〜〜☆☆

ピンポーーーーーーン!!ピンポーーーーーーーン!!


あらら・・・何か聞こえたような気がしましたけど・・・気のせいですわよね。


「あれ?・・白雪ちゃんったらいないのかなぁ〜〜〜〜〜〜って鈴凛ちゃん、何やってるんだよ!!(汗汗)」

「あ、これ♪・・・ちょうどよい機会だから機能作った空間移動装置のテスト検査をやろうかなって・・」

「でもそんな格好でそんなことをしていたらボク達泥棒に間違われちゃうよ・・・・・・」

「大丈夫♪大丈夫♪・・・・世紀の天才発明家鈴凛ちゃんにかかればお巡りさんがくる前に中に入れるから」

「それって余計まずいんじゃ(汗)・・・・と、とにかくもう一度押してみるから。」


ピンポーーーーーーン!!ピンポーーーーーーーン!!


ハッ!!・・・・・な、なんですの?あともうちょっとでにいさまとキ、キスできるとこでしたのに・・んもぅ。
あらあら?誰かがキッチンのほうへ向かってきてますわ・・・ははぁ〜〜ん、きっとあの人たちですね。

ガラッ!!

「姫とにいさまのキスを邪魔するなんて・・・一体誰ですの?」

「へ?アニキ来てるの?」

「でもあにぃならさっきジョギングをやろうと思って家に行ったらまだ寝てたよ・・・・」


そこにいたのは鈴凛ちゃんと衛ちゃんでした・・・・・イケナイイケナイ、またいつものクセが出ちゃいましたの。


「白雪ちゃん顔真っ赤だけど・・なんかあったの?」

「な、なんでもないですのっ。(汗汗)そ、それより2人はどうしてここに?」

「へ?昨日の帰りのHRで今日の朝から球技大会の朝練習をやるから朝早めに登校してきてくださいって先生が
言ってなかった?だから迎えに来たんだけど。いけなかった?」

「そ、そうでしたの・・いけない!にいさまのお弁当まだ詰めてませんでしたの!!」

「あははは・・・またいつものアレをやっちゃったんだ。」

「あ、それでさっきアニキがいるいないで騒いでたんだ。」


「も、もう衛ちゃんも鈴凛ちゃんも知らないですの!!」


もぅ・・・2人ともいじわるなんだから・・・・・・・って、このままでは遅れてしまいますのーーーーー!!


ハァハァ・・・何とか間に合ったですの・・・・それにしてもウチの学校ってスポーツ関係の大会が多いです。
春の球技大会、夏休みのビーチバレー大会、秋の体育祭に、冬のマラソン大会、そして球技大会と、学校の方針なのかしら?
まぁ、スポーツも健康には欠かせないものですからやるに越したことはないですけど。

・・・ってあら?こういうときはいつも元気な衛ちゃんが・・・・元気ないですの。

「衛ちゃん、なんだか元気がないみたいですけど、気分でも悪いんですの?」

「いや、大丈夫だよ、大丈夫なんだけど・・・・ボク球技ってちょっと苦手で・・陸上や水泳なら自信があるんだけど・・・」

ビックリ!!意外ですの!スポーツ万能の衛ちゃんに苦手なスポーツがあったなんて・・・
でも姫の料理を食べて練習すればきっと上手くなりますの!
にいさまだって体育祭で姫のお弁当を食べて2等になったんですから。

「ふふふふ・・・・・そういうことならこの鈴凛ちゃんにおまかせよ。この個人用全自動球技アシストマシン
目指せ!巨○の星&アタッ○N01&テニスの○子様1号機があれば大会までに球技全般マスター間違いなしだから。」

「な・・なんかすごいネーミングだね・・・」

「テニスの○子様のとこだけやけに時代が飛んでますの・・・・」

「こほん・・・名前はともかく機能は凄いんだから。最大移動速度40m/s、最大跳躍高度10m、耐衝撃限界2t
等等まだあるんだから・・・・・・早速今日から特訓よ!!そして、スポーツ大会の女王を目指すのよ!!
・・・(衛ちゃんが無事、女王になれば”女王”を育成した私のメカが注目されて・・・色々なスポーツメーカーからの
発注が殺到こと間違いなしね、そうだ!今のうちに特許の申請をしておかなくちゃ。)・・・」


「え・・・・・・えぇ〜〜〜〜っ!!!!?」


り、鈴凛ちゃんってこんなキャラでしたかしら?

さて、午前の授業も終わったことですしにいさまにお弁当を届にいかなっくっちゃですの!
えっと・・・お弁当お弁当・・・・よしっ!・・姫ふぁいとっですの!!

「あれ?白雪ちゃん、今日もあにぃのとこに行くの?」

「はいですの♪」

「なんかアニキのとこにお弁当を届けに行く白雪ちゃんってなんだかいつもより輝いてるよね。
 なんか羨ましいなぁ〜〜〜。」

「ほんとだよ。あぁ〜〜〜ボクもお弁当作れたらなぁ〜〜〜。」

「うふふ。衛ちゃんも練習すればすぐに作れるようになりますの。そうですの!今度みんなでお弁当作りを
練習してにいさまもお連れしてピクニックに行ってみんなでお弁当の試食会をすればきっと楽しいし、
みんなのためになると思いますの。」

「あ、それいいわね。なんだか私も料理したくなちゃったな・・・へへへ。」

「鈴凛ちゃんも衛ちゃんも今日からファイトですの!・・・・ってイケナイ、早く行かないとにいさまに渡しそびれちゃいますの!」

「そうだね、白並木学園までは結構距離があるからもう行ったほうがいいかもね。あ、そうだあにぃによろしく言っといてよっ♪」

「いってらっしゃい・・・ね、ねぇ・・アニキにお小遣いアップのこと・・それとなく話してみてね。」

「大丈夫ですの、きちんとにいさまに伝えておきますから・・・っきゃぁ〜〜〜遅刻するですのぉ〜〜〜!!!」

にいさまの喜ぶ顔が浮かんできて今からうれしくなっちゃいますの♪にいさま・・・すぐに姫が行きますから待っててくださいね。


フェルさんへの感想はこちら
hairbannimoeru@muc.biglobe.ne.jp
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